この記事では、建築をサポートするプラグイン「WorldEdit」の解説をします。
プラグイン「WorldEdit」に関するコマンドの使用方法や、当サーバで使用する上で注意する点などを記載します。
当サーバでは、Verified権限以上を所持しているユーザーにWorldEditを公開しています。つまり、Discordアカウントさえあれば誰でも利用可能です。
解説環境
- Paper 1.18.2
- FastAsyncWorldEdit 2.1.1-SNAPSHOT-124;7ba185c
基本操作
WorldEditは、基本的に「木の斧で範囲選択 + コマンド実行」で使用します。
範囲選択の方法
- 「
//wand
」または通常のクリエイティブインベントリ(Eキーで開く)から「木の斧」を取り出します。 - 木の斧を持って、(以下の画像の通りであれば)緑のブロックを「左クリック」、赤のブロックを「右クリック」して、範囲を確定させます。当サーバではWorldEditCUIを導入していなくても、選択した範囲が可視化されます。
- コマンドを実行します。ここで「
//set stone
」と実行すると、範囲内が石ブロックに置き換えられます。(コマンドは後で解説します)
上の画像は、平面に範囲を選択していますが、以下の画像のように立体的に範囲を指定することもできます。
コマンド
WorldEditのコマンドは、基本的に「//」(スラッシュ2本)から始まります。 この項目では、よく使うコマンドを詳しく解説します。
[]
内のものは必須、<>
内のものは任意で入力してください。実際にコマンドを実行する際は[]や<>を含まないでください。- <方向>の部分は、
n
(北)e
(東)s
(南)w
(西)d
(下)u
(上)と指定することができます。何も入力しないと自分が向いている方向が指定されます。
基本コマンド
使用頻度が高そうな基本的なコマンドです。
//set [ブロック名]
指定した範囲内にブロックを設置します。
- ブロック名の部分には「
stone
」などを指定してください。「hand
」を指定すると手に持ってるアイテムを設置します。
ブロックID (例: 1
はstone
)はバージョン1.13で廃止されましたが、バージョン1.12以前のブロックであればブロックIDでブロックを指定することができます。
//move [数] <方向>
指定した範囲内のブロックを、指定した数だけ指定した方向に動かします。
//stack [数] <方向>
指定した範囲内のブロックを、指定した数だけ指定した方向に繰り返しコピーします。
//replace [ブロック名(A)] [ブロック名(B)]
「ブロックA」を「ブロックB」に置き換えます。replace
をrep
と省略することも可能です。
「//rep grass_block stone
」と実行すると、範囲内の「grass_block
(草ブロック)」を「stone
(石ブロック)」に置き換えます。
//overlay [ブロック名]
指定したブロックを積み上げます
//outline
選択範囲を基準に、指定したブロックで中が空洞な箱を作ります。
クリップボードコマンド
//copy
選択した範囲内のブロックを、クリップボードにコピーします。
//paste
クリップボードに保存されたブロックを貼り付けます。
「//paste -a
」と実行すると、地面をえぐること無くブロックを貼り付けることが出います。
//cut
選択した範囲内のブロックを切り取ります。
//rotate <角度>
選択した範囲内のブロックを、指定した角度だけ回転させます。 //rotate 90や//rotate -90と指定します。
//flip <方向>
選択した範囲内のブロックを、指定した方向に反転させる。
/clearclipboard
クリップボードの中身を削除します。
履歴コマンド
何か間違った操作をしてしまったら、焦らず以下のようなコマンドを実行して対処してください。
//undo <数>
WorldEditのコマンド実行前の状態に巻き戻します。巻き戻す数を指定することも可能です。
//redo <数>
//undoコマンド実行前の状態に巻き戻します。巻き戻す数を指定することも可能です。
生成コマンド
高さが指定されていない場合は、1ブロック分だけ生成されます。
//hcyl [ブロック名] [半径] <高さ>
現在地点を中心とした、中に空洞のある円柱を生成します。
//cyl [ブロック名] [半径] <高さ>
現在地点を中心とした、中に空洞のない円柱を生成します。
//hsphere [ブロック名] [半径]
現在地点を中心とした、空洞のある球体を生成します。
//sphere [ブロック名] [半径]
現在地点を中心とした、空洞のない球体を生成します。
//forest
指定した範囲内に、森(木)を生成します。
//flora
指定した範囲内に、植物を生成します。
//regen
指定した範囲内を再生成します。超高負荷注意
※現在のメインワールドは1.12.2時代に生成されたものなので、再生成をすると地形や構造物が変動する可能性があります。
選択コマンド
//pos1
現在地点を、木の斧で左クリックしたときと同じように選択します。「//1
」でも可能です。
//pos2
現在地点を、木の斧で右クリックしたときと同じように選択します。「//2
」でも可能です。
//sel
範囲選択を解除します。
//chunk
現在地点のチャンクのブロックを全て選択します。高さは自動的にy0〜y256まで指定されます。
//expand [距離] <方角>
指定された方向へ指定された距離、選択範囲を拡大します。
//expand vert
選択した範囲をy0~y256までを選択します。WorldGuardなどの保護への使用を推奨します。
使用する上での注意点
WorldEditは、建築の可能性を広げてくれる一方で、一歩間違えると大変なことになってしまうことがあります。
使用する前によく使い方を調べたり、大規模な編集を一度に行わず、分割して作業するなどサーバへの負荷をなるべく小さくするようにしてください。(明確な規定はありませんが、常識的な範囲内で)
選択範囲可視化について
当サーバでは、プラグインによって選択された範囲が可視化されますが、範囲が大きすぎると表示されなかったり、見にくかったりと不便な面もありますので、WorldEditCUIというModを導入することをお勧めします。
複雑な形の範囲指定(以下の画像のようなもの)の方法なども解説されています。
解説記事
※2022年3月現在、バージョン1.18には対応しておらず、1.16.5までのバージョンで利用することができるようです。